ASUSの「Chromebook 12 C223」と「Chromebook C101PA」のスペックを比較

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ASUSがリリースする軽量級の「Chromebook 12 C223」とすでにある最軽量の「Chromebook C101PA」を比較してみる

先日ようやく公式になった「ASUS Chromebook 12 C223」ですが、Chromebookではスタンダートと言えるスペックを持ちながら、1kgを切る軽量級でなかなか興味を惹かれる機種に仕上がっていました。

※2018/09/13、海外にて正式に販売が開始されました。一部修正と追記をしております。

そこでふと、私も持っているChromebook界で最軽量の「ASUS Chromebook C101PA」とどちらが良いのだろうと思いまして、諸々のスペックなどを比較しつつ両者のメリット・デメリットをまとめていこうと思います。

ぶっちゃけ私自身が「Chromebook 12 C223」ほしいけど、「Chromebook C101PA」持ってるし競合しそうだしどうしようと悩んでいるので、それを整理するために記事を書くことにしました。

ということで、「Chromebook 12 C223」と「Chromebook C101PA」のスペックを比較していきます。

目次

「Chromebook 12 C223」と「Chromebook C101PA」を比較

 Chromebook 12
C223
Chromebook
C101PA
ディスプレイ11.6インチ
1,366 × 768
アンチグレア
タッチ非対応
10.1インチ
1,280 × 800
グレア
タッチスクリーン
CPUCeleron N3350
1.1-2.4GHz(2core)
Rockchip RK3399(OP1)
1.6-2.0GHz(6core)
RAM4GB4GB
内部ストレージ32GB eMMC16GB eMMC
外部ディスプレイmicroSDmicroSD
ポートUSB-C ×2
USB3.0 ×1
イヤホンジャック
USB-C ×2
USB2.0 ×1
イヤホンジャック
バッテリー最大10時間最大9時間
サイズ幅286 x 奥行199
x 厚み17.25 mm
幅262.8 × 奥行182.4
× 厚み15.6 mm
重さ999g900g
価格約26,000円約33,000円

スペックについてはこんな感じです。こうやって見比べると、似ているようで似ていないですね。当たり前ですが。
ではそれぞれのスペックを細かく見比べていきましょう。

ディスプレイサイズ

まず大きな違いはディスプレイサイズ。
「Chromebook 12 C223」は名前に12が入っていますが実際は11.6インチです。解像度は1,366×768とスタンダード。対する「C101PA」は10.1インチで解像度が1,280×800のタブレット的になっています。また「C223」は非タッチとなっていますが、アンチグレア加工されているため、画面への映り込みが少ないことが予想されます。おそらくすでにリリースされている「Acer Chromebook CB3-131」などと同じような感じではないでしょうか。「C101PA」はタッチスクリーンのため、ツルっとした画面で映り込みが激しく、電源オフだと変なオッサンが映ってしまうのが難点ですね。

CPUは目的による違い

「C223」はIntel製のCeleronN3350を採用していますが、「C101PA」はARMの「OP1」となっています。

「C101PA」の場合、タブレットモードが搭載されているため、おそらくAndroidアプリとの互換性も考えられているため、モバイル向けのCPUを採用したといえます。性能的にはどちらにしても大きな差はありませんが、ChromeOSという性質上普段使いには問題はありません。性能というよりタブレットモードを利用するかどうかかと思います。

RAMとストレージは平凡

どちらも4GBRAMと最近のChromebookとしてはスタンダードです。
ストレージに関しては「C223」は32GB、「C101PA」が16GBとなっており、いずれもmicroSDによるストレージの増量は可能です。

クラウドで保存するという性質上、おそらくそこまでストレージを気にすることはないと思いますが、しいて言うなら今後CrostiniによるLinuxアプリを使用するかどうかによって、ここの問題が出てくるはずです。

ほとんどのユーザーにはそこまで関係はないと思いますが、Linuxアプリを利用したいと考えている方は「C223」を選ぶ方が安心かと思います。

しかし問題点は、現時点で「C223」がLinuxアプリに対応(Crostini)するかどうかは公式でも触れられていません。Androidアプリには対応しているようですが。対する「C101PA」は、Androidアプリはもちろんのこと、すでにDev版(beta?)でLinuxアプリには対応しているので事実上利用可能となっている点です。このあたりは、目的に応じてとなりますので、購入を考えているのであればCrostiniを利用するかどうか、でご判断いただければと思います。

ポートとバッテリー

ポート数については同じになっていますが、USB-Aについて「C223」が3.0となっているところが違いです。USB3.0を利用した高速転送が必要であれば「C223」を選ぶ必要があると思いますが、果たしてChromebookでどこまでそれを使うか、というところだと思います。バッテリーについてもほぼ同じようになっていますが、「C223」の方がやや持ちが良いようです。

いずれも外出先で作業するとしても、連続使用して半日は持つので十分かと思います。

サイズについて

コンパクトさで言えば間違いなく「C101PA」です。ただディスプレイサイズが10.1インチであるというところがメリットでありデメリットかと思います。

対して「C223」も決して大きいわけでなく、サイズ感としては「Macbook」とほぼ同じサイズですが厚みはややあると思って頂ければわかりやすいかと思います。

いずれも小さめのトートバッグやバックパックに入れる場合であっても、そこまで邪魔にはならないのではないでしょうか。

価格について

2018/09/13に正式に販売が開始しました。
価格はなんと229ドル(約26,000円)と予想を大きく覆した低価格になりましたので、コメントを変更しています。

これについては「C101PA」が7千円ほど安価に購入が可能となっています。あれ?と思われた方もいるかもしれませんが、ここは海外での販売価格にあわせているためです。

「C101PA」の日本価格は約40,000円となっていますから、仮に「C223」が日本で発売されるとしたら50,000円程度になるかと思います。

価格的には日本国内的にはスタンダードといえますが、海外としてはやや高めのお値段設定のように感じます。しかし筐体はメタルボディですし、1kgを切る重量ということから高級感があるモデルかと思うので、これは仕方のないことかなと思います。

予想価格だとイチオシとまで言い切れないところがありましたが、3万円を切る価格になったので、今後のスタンダードなChromebookという位置づけになるであろう、良機種だと思います。

「C101PA」はタブレットモードの利用を考えたのであれば選択肢として申し分ないと思いますが、いずれにせよ「C223」の方がよりChromebookらしいモデルであるうえ、価格もほぼ変わらなくなりましたので、軽量コンパクトなChromebookが欲しいと思う方にはうってつけの機種かと思います。

自動更新ポリシーの期限

ChromeOSにはGoogleによる自動アップデートの期限が事前に設定されています。これを過ぎたからといって使用できないわけではありませんので、ご注意ください。

細かいことについては下記の記事にまとめてあります。

HelenTech
【2024年】Chromebook と Chromebox の自動更新ポリシー(サポート期限)について | HelenTech 今回の記事では、ChromeOS デバイスに設定されている「自動更新ポリシー」についての説明と、実際のデバイスのポリシー期限をまとめています。 ”自動更新ポリシーの期限”を簡...

すでに発売されている「C101PA」は、2023年の8月までとなっており、少なくとも5年は安心・安全に使用することが可能となっています。

また新しく発売される「C223」に関しても同程度の期間は保証されると考えられるので、2024年までは問題ないかと思います。

どちらも今後5〜6年間を戦えるマシンなので、そう考えれば価格的にもそこまでの差はないとも言えます。

ではどちらを選ぶべきか?

ここについては結局のところタブレットとして使用するかどうかに尽きると思います。

もしもChromebookでAndroidアプリを起動させ、タブレットとしても使いたいのであれば「C101PA」を選ぶべきかと思います。

しかしタブレットは別に持っていて、Chromebookにそれを求めず、クラムシェルタイプのいわゆるノートパソコンとして活用するつもりであれば「C223」を選ぶべきだと思います。

ただ、これまでのとおりスペックの違いなどを了解した上で、タブレット+キーボードカバーではないコンパクトなノートパソコンが欲しいと思われるのであれば、「C101PA」はオススメです。

いま私も実際に使っていますが、小さいのは正義ですし、ちょっとしたときにタブレットモードにしてKindleを見るという使い方もできるので、ここに魅力を感じる方は良いかもしれません。

しかし私の場合、以前記事で書いたとおりタブレットを持っていますので、「C101PA」でなくても良く、画面サイズができるだけ大きめで、できる限り軽量でコンパクトなChromebookとなる「C223]に軍配が上がっています。

この辺については、これからChromebookを使おうと思っている用途や現状に合わせて選んでいただければと思います。

まとめ

これ以上細かいことを書くとグダりそうなのでまとめてしまいますが、結論としてはタブレットモードなど不要でChromebookらしいChromebookを選ぶのであれば「C223」がベストだと思います。

対して時折タブレットとしても使えることに魅力を感じるのであれば「C101PA」でも良い、というところです。

2018/09/13追記していますが、海外での販売が開始しております。

購入は米Amazonでもできますが、私が確認した時点では売り切れでした(2018/09/13現在)。
このほかB&Hなどでも日本直送が可能な販売サイトでは在庫があるようでしたので、すぐにでもほしいと思った方はそちらを探していただくのが良いかと思います。

2018/09/18 追記

なんと日本国内向けでも販売が開始しました!Chromebookの人気が出そうな予感!

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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