Googleが10月6日に正式発表するフラッグシップ「Pixel 7 Pro」に関して、Geekbenchにベンチマークが登場しました。これによって搭載されているTensor G2の性能なども一部が明らかになりました。
これまではTensor G2(第2世代)が搭載されるということしかわかっていませんでしたが、それが現行「Pixel 6」シリーズに搭載されている第1世代Tensorとどう変化しているかは疑問に感じるところだと思います。
今回、Android開発者のKuba Wojciechowski氏の投稿によって「Pixel 7 Pro」とTensor G2チップセットのパフォーマンスについてヒントが得られました。ただ、ここで登場したベンチマークはGeekbenchによるものであり、改変されている可能性がないわけではありませんので注意が必要です。
まずはベンチマークスコアですが、シングルコアスコアが1068、マルチコアスコアが3149となっています。

現行モデルの第1世代Tensorに比べて、それぞれ10%程度の性能向上となっているようです。大きな変化はないと言えますが、パフォーマンスを上げることで発熱や電力効率の問題も付いてきますので、それも含めてどの程度改善されているかが気になるところです。

Tensor G2はわずかに高いクロック周波数となっていますが、2つのCortex-X1コアと2つのCortex-A76コア、4つのCortex-A55コアという組み合わせは変わっていません。また今回テストされていたモデルは12GBRAMを搭載していたようです。
今回のTensor G2における大きな期待はGPUで、Mali-G78からMali-G710へと変更されることによって、パフォーマンスが20%向上、電力効率が20%向上、機械学習の処理に関しては35%向上していると言われています。
単純なベンチマークから考えると、「Pixel 7 Pro」はいわゆるハイスペックのハイエンドモデルということではありませんが、性能面ではしっかりと向上させ、高い次元でバランスの取れたデバイスになることが期待できます。
大量のバグさえなければ、ですけど。
Source: 9to5Google