EarFun Air Pro 3 を実機レビュー。 バランスとコスパ良しのワイヤレスイヤホン

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「EarFun Air Pro 3」は、2023年1月10日に発売となったハイレゾ相当のaptX Adaptive コーデックに対応したANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンの新モデルです。このモデルは発売価格も8,990円と決して高くない手頃な価格となっていて、性能・機能ともバランスが良くコストパフォーマンスに優れていることが特長です。

今回はEarFunより製品を提供していただきましたので、完全ワイヤレスイヤホンの新作「EarFun Air Pro 3」の実機レビューをしていきます。

EarFun
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目次

実機レビュー

まずは「EarFun Air Pro 3」の特長ですが、ハイレゾ相当(24bit/96kHz)の高音質コーデックaptX Adaptiveに対応してANCを搭載しただけではなく、以下のような機能と性能を備えています。

  • aptX Adaptive、SBC、AAC コーデック対応(LC3 は今後のアップデートで対応予定)
  • Bluetooth 5.3 (Bluetooth LE Audio にも今後対応予定)
  • マルチポイントペアリグ対応(同時に2台のデバイスを切り替え可能)
  • ANC オンで音楽再生 最長7時間(オフだと9時間)
  • 充電ケース込みで最長45時間再生(10分の充電で2時間使用可能)
  • ワイヤレス充電対応
  • IPX5 防水

1万円以下の価格設定ですが、音質系に振り切っているわけではなくマルチポイントペアリングやワイヤレス充電までサポートしているのは良い点だと思います。

機能面であえて不満があったとすれば、着脱検知が搭載されていないという点でしたが、ケースに収納して蓋を閉じればイヤホンの接続が切れて電源がオフになるので、そこまで不便ではありません。

デザイン

まずはケースですが、EarFunの手頃な価格シリーズに共通している樹脂っぽさはありますが、サイズ感などはちょうど良くポケットに入れてもさほど邪魔にはなりません。

ロゴがある天板を上にして置いたとき、手前側に通知用LEDインジケーター、奥面にUSB-Cポートがあります。転がったりせずにUSB-Cポートで充電できる形状なことも良いですが、ワイヤレス充電に対応しているため手軽に充電できることはメリットだと思います。

充電中はLEDが点灯し、3つ目まで行けば満充電となっています。蓋を開けたときなどにも点灯し、バッテリー残量の確認などに利用します。

蓋を開くと自動的にイヤホンの電源が入りペアリングされます。初回購入時はペアリングモードに移行していますので、スマートフォンなどからペアリング接続を行ってください。

ケース中央下にある○部分がボタンになっていて、単押しするとケースのバッテリー残量を確認、3秒以上長押しするとイヤホンのペアリングモードに入ります。

イヤホンの収納は内側を向いていますので、取り出したときに向きを変える必要などなく自然に装着できます。ちなみに付属品にはS/M/Lの交換用イヤーピースが入っていますので、装着感を多少調整することが可能です。

サイズ感、デザインともAppleの「AirPods Pro」を意識したものとなっていますが、軸の形状が円形というよりも角張った感じになっていますので、ちょっと似ている程度です。また「EarFun Air Pro 3」にはタッチコントロールセンサが搭載され、イヤホンの軸部分にある○の部分がタッチポイントになっていて以下のような操作を行うことができます。

  • 前の曲、次の曲
  • ボリュームアップ、ダウン
  • 音楽の再生/停止、通話の応答/終了
  • ノーマル、ANC、ヒアスルー モード切り替え
  • 音声アシスタント

基本的な操作は問題なく行え、スイッチ式ではないので操作時にイヤホンを耳奥に押し込んでしまうようなことはありません。イヤホン本体の重さも気にならず、長時間装着していても負担も少なく使い勝手は良いと思います。

音質・ANC・マイク

音質については、低音は軽すぎずにしっかりと出ているし、中音高音も過剰過ぎずバランスの取れている音だと思います。筆者自身はそこまで音にこだわりのあるタイプではありませんが、少なくとも軽いとか割れるといった不満を覚えることはありませんでした。

ANCの効きに関しても、1万円以下とは思えずしっかりと効果が出ており、イヤホンの形状(カナル型)の影響もあると思いますが、中途半端な1万円超えの高級ワイヤレスイヤホンよりも良いのでは、と感じるレベルです。とは言うものの、Appleの「AirPods Pro」などのように周りの音が消える(ように感じる)というものではなく、低い駆動音や中音に近い部分までいい感じにカットしているといった印象で、音楽を流さない状態だと多少周りの音は気になるかもしれません。

ヒアスルーもカナル型のため、若干くぐもった音で聞こえますが自然に周囲の音を取り込んでいて、変に増幅したりなどはなく実用的なレベルに仕上がっていると思います。

マイクについては、今回も自宅とカフェで録音してみました。

自宅でのマイクテスト
カフェ(スタバ)でマイクテスト

静かな環境であれば、通話やWeb会議などでも十分なレベルだと思います。また、カフェで録音したときでも音の途切れがそこまで気にならず、周りの声が入ってくるものの騒音というかザワツキは入らず、自分の声がしっかりと聞こえています。イヤホンの音質が良くてもマイクはイマイチというパターンが多いですが、「EarFun Air Pro 3」は想像していたよりもしっかりと声を拾っていたと思います。

操作性&アプリ

最後に操作性とアプリについてですが、イヤホン本体の操作性という意味ではクセもなく扱いやすいです。

ただ、最初のペアリング時に”片耳ずつが別々のイヤホンとして認識される”という問題に遭遇したり、スマートフォン側で自動的にBluetooth LE Audio接続が選択されてしまい、ペアリング後に音が出なかったということがありました(記事執筆時点では未対応の影響だと思います)。

前者は再ペアリングすることで解決し、後者はスマートフォンのBluetooth設定から手動で通常のBluetooth Audioに変更することで解決しました。筆者の環境でたまたま遭遇したという可能性が高いですが、この手のデバイスや設定に慣れていないと焦るかもしれません。

アプリに関しては、過去のレビューでもお伝えしているようにイコライザの調整などはできますが、必要最低限の機能のみが設定可能です。

またアプリを使うためにはEarFun アカウントの作成&ログインが必須となっていて、その割に機能とメリットが少ないと感じてしまうため、この点はログインなしでもアプリを使えるようにしてほしいと思います。

まとめ

ということで、「EarFun Air Pro 3」は1万円以下ということを考えると音質とANC、マイク、機能面ともバランスが取れていて、コストパフォーマンスに優れたワイヤレスイヤホンです。予算とモノとしての使いやすさを重視するなら「EarFun Air Pro 3」は良い選択肢になりますので、検討してみていはいかがでしょうか。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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