「Google Pixel Watch」をレビュー。Google製品で固めていれば便利だけど、まだまだ発展途上

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今回はGoogle初のスマートウォッチ「Google Pixel Watch」を即予約で購入したので、実機レビューをしていきたいと思います。

これまでに何度もリークをお伝えしてきましたが、やはり実物を触るとその良さや物足りなさというのがはっきりしてきました。特に2週間前に「Fitbit Sense 2」も購入してレビューしてるため、Fitbitデバイスと「Pixel Watch」の機能の違いという点でも良いところ、気になるところが出てきます。

ですので、今回のレビューでは実際に「Pixel Watch」を使って感じたメリットやデメリット、「Fitbit Sense 2」との違いについて触れながらまとめていきます。

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目次

デザイン

まず最初に実機を手にして感じた良いところですが、「Apple Watch」がリリースされて以降あのデザインに近いモデルが多いなか、それとは異なる柔らかい雰囲気の円形デザインを採用している点です。

もちろん円形ディスプレイを採用したスマートウォッチは様々なモデルがありますが、丸みを帯びたスクリーンエッジに大きすぎないサイズ(41mm)なのが良いですね。

ちなみに竜頭(クラウン)は、回転させることで画面のスクロールを行うことができます。押し込むとアプリ一覧表示と戻る、長押しすると電源を切るなどのオプションが表示されます。またクラウン上にあるボタンは、短く押すと最近使ったアプリや機能が表示され、長押しするとGoogleアシスタントが起動します。

ディスプレイは320ppiのAMOLEDを採用し、最大1000nitsという明るさのため見やすく、外でも見づらいと感じるシーンは少なくともこの2日間ではありませんでした。

サイズ感やフィット感も良く、重すぎないため長時間や動いているときでもあまり気になりません。ただ、筆者の場合は最初に装着されている長いバンドだと余り部分が邪魔に感じたので、交換用として入っているもう一つの短いバンドに替えています。

機能

機能面では、Wear OS 3を搭載していることもありGoogleアシスタントに限らずHomeやWeather、GoogleマップといったGoogleサービスとの連携も(当然ながら)便利です。

とくにHomeが便利で、Google製品で溢れている我が家ではどちらも手元で操作できるという点がメリットです。この点について、「Fitbit Sense 2」はGoogleアシスタントも非対応なのでちょっと使いづらかったですね(前モデルのSenseは対応したのに)。

対応したという点では、やはりSuicaに対応したことはメリットだと思います。発表されるまでは対応しているかがわからず不安でしたが、ちゃんと搭載されました。

「Fitbit」シリーズにも搭載されいるのでここでの差はありません。むしろ「Pixel Watch」にも搭載されたことでFitbitじゃなくても良くなったという感じです。

ただ、このSuicaの登録が若干曲者でFitbitとも異なり、Google Payを介して新たにモバイルSuicaのアカウントを新規作成する必要がありました。そのためApple WatchのようにスマホにあるSuicaをWatchに移動させたり、すでに使用しているアカウントから登録済みのSuicaを適用させる(機種変更でサーバーに預けたやつを受け取る)ことができない点に注意が必要です。

さらにチャージするときには”Google Pay”アプリからではなく、”Watch”アプリから[Google]>[Google Pay]>[スマートウォッチに保存されたカード]のセクションから行う必要があります。

なお、Suicaの削除や新しく追加する場合もここから行う必要があり、このあたりが分かりづらいことは難点です。FitbitデバイスでFitbitアプリを使えばただ発行するだけなので、楽でした。

アプリ

この流れで”Watch”アプリの話になりますが、本当に基本的な設定とウォッチフェイスのカスタマイズを行うことができます。ウォッチフェイスはサードパーティのアプリなどもあるためかなり自由度は高く、設定に関しては主に通知やタイルカード、上記PayやSuicaの設定、アプリ、画面設定やカレンダー同期といったものです。

ただアプリからで設定できる項目は多くなく、筆者としては例えばZeppのようにサイレントやおやすみモードの設定、測定機能の設定や調整ができればもっと便利だと思います。これはFitbitデバイスとアプリも同様なので仕方ないのでしょうかね。

ちなみに正式な相棒となったFitbitアプリは運動促進通知とメインの目標しか設定はありません。

健康測定

そして問題になっている健康管理などの指標と測定されたデータの保存先ですが、「Pixel Watch」で測定されたデータはGoogle FitではなくFitbitアプリに反映されます。

そのため、結局Google Fitに反映させたければサードパーティのアプリを使う必要がありました。統合とは一体…。

また測定できる項目ですが、事前の発表どおりFitbitで使える血中酸素や不整脈通知は搭載されておらず、睡眠プロフィールなどの管理機能も使うことができません。日本ではECG(心電図)アプリも使うことはできませんが、これはFitbitも同様です。

健康測定機能に関しては、「Fitbit Sense 2」のほうが上記不足分をカバーしている上で、皮膚電気活動センサによるストレスマネジメント機能も備えているため充実していると言えます。これをどこまで必要とするかにもよりますが。

ちなみに「Pixel Watch」は事前の噂どおりエクササイズの自動検出機能が搭載されていません(記事執筆時点)。つまり、逆に終了したときにモードをオフにし忘れたとしても、ずっとエクササイズモードが続きます。これがまたバッテリーを食うので、気づくと大変なことになります(1敗)。

バッテリー

バッテリーについて触れますが、前評判で不安になっていたものの思ったよりは健闘しているというイメージです。健康測定は全てオン、常時ディスプレイ表示はオフ、23:30〜07:30はおやすみモード、日中の通知は100件程度の状態で以下のようなバッテリー経過でした。

  • (0日目) 23:30 100%
  • (1日目) 10:30 81%
  • (1日目) 19:00 43%
  • (1日目) 20:00 35%(1時間程度ウォーキング後)
  • (1日目) 22:00 27%
  • (1日目) 23:30 22%

大雑把に24時間で残り20%くらいになりますので、常時表示オフで適切におやすみモードを使えば1時間あたり3%ちょっとだとすれば十分アリなレベルだと思います。

ただ、ディスプレイの常時表示をオンにするとゴリゴリ減っていき、最後まで使い切っていませんがおそらく18時間持たないレベルでした。これは上記のウォーキング測定後のバッテリー消費がやたら多いことにも関係していて、おそらく常時表示をオンにしてウォーキングを行ったせいだと思います。なので、常時表示オンだと1時間毎に最低5〜8%は消費すると考えたほうが良いでしょう。

このあたりは「Fitbit Sense 2」などFitbitデバイスが圧勝です。

細かいところ

細かいところは設定まわりで、以下のようなポイントがまず気になりました。

  • 検出頻度などの調整ができない
  • スマホのおやすみモードと連動しない(時間のカスタマイズ設定がない)
  • クラウン長押し等の操作変更ができない

筆者的におやすみモードで時間を指定するカスタマイズがないことがもっとも気になるところです。AppleやZeppのようにスマホ側の設定と連動してくれることがベストですが、せめてFitbitのように時間指定できればと思います。

価格

最後に価格についてですが、今回購入しているWi-Fiモデルは39,800円、LTEモデルに関しては47,800円となっています。

「Apple Watch」シリーズから比べると手頃に感じますが、これがまた判断が難しいところで、正直に言うとまだ発展途上のデバイスという感じが強く、万人にオススメするというより「Pixel」シリーズ・Googleだから買う人、デザインが気に入ったからといった「Pixel Watch」の何かに惹かれた人向けのデバイスだと思います。

健康測定機能と価格で見ればFitbitのほうが充実していて安価ですし、Wear OSになったとは言ってもそれを有効活用するほどカスタマイズしない、測定機能も減ってバッテリーも持たないデバイスを選ぶ理由はあまりありません。筆者の場合はChromebookをはじめとしてGoogle製品で固めているため、今回も同様の考えのもと購入していますので、むしろ想像より価格が安くて助かったと思っています。

ちなみにWi-Fiモデルにした理由ですが、当初LTEモデルを購入したものの、”互換性のある携帯通信会社で有効にすることができます。Google Pixel Watch とスマートフォンで同じ携帯通信会社を利用する必要があります。”という一文があることを各方面からご指摘いただいたことでWi-Fiモデルに切り替えました。

どういうことかと言えば、「Apple Watch」のセルラーモデルと同じく格安SIMなどMVNO回線では使えず、KDDIとソフトバンクの2キャリア回線でしかネットワークに接続できないからです。もしLTEモデルを検討するのであれば、この点に注意が必要です。

まとめ

ということで、今回は「Google Pixel Watch」についてのレビューをまとめてきました。

まだ第1世代のため発展途上感は否めないですが、デザイン的には悪くありませんし、Fitbitと比べて機能が少ないとは言え普段使いとして大きな問題はありません。使い勝手という面で見ても悪いことはなく、むしろシンプルで扱いやすいという見方もできます。

Google製品でありPixelシリーズのスマートウォッチと言うだけあり、Pixelスマートフォンを使っている人にマッチするだけでなく、Google HomeなどGoogle製品も使っていれば活用の幅はさらに広がりますので、検討してみていはいかがでしょうか。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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