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「Microsoft Surface Pro 9」のWi-Fiモデルと5Gモデルを実機レビュー

4.0
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マイクロソフトの「Surface Pro 9」は、10月中旬に「Surface Laptop 5」シリーズなどとともに海外で発表され、11月29日から日本国内でも販売を開始しています。

「Surface Pro」シリーズは、前モデルまでインテル搭載の「Pro」シリーズとARM搭載の「Pro X」シリーズの2つのラインに分かれていましたが、今回からラインが統合されどちらも「Surface Pro 9」と呼ばれるようになりました。そのため、「Surface Pro 9」にはインテル搭載でWi-FiのみサポートするモデルとARM搭載で5Gをサポートしたモデル(以下、SQ3モデル)の2モデルが存在しています。

ということで今回は、日本マイクロソフトより実機を借りる機会をいただきましたので、「Microsoft Surface Pro 9」のインテルモデルと5G対応SQ3モデルの実機レビューをしていきます。

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スペック

まずは「Surface Pro 9」のスペックを紹介しておきます。

インテルモデルMS SQモデル
OSWindows 11 HomeWindows 11 Home
ディスプレイ13インチ
2880×1920
最大120Hz
13インチ
2880×1920
最大120Hz
CPUCore i5-1235U
Core i7-1255U
Snapdragon 8cx G3
(Microsoft SQ3)
RAM8GB
16GB
32GB
8GB
内部ストレージ128GB
256GB
512GB
1TB
256GB
外部ストレージ
カメラフロント 5MP(1080p) IR
リア 10MP(1080p,4k)
フロント 5MP(1080p) IR
リア 10MP(1080p,4k)
ポートUSB-C(TB4) ×2
Surface Connect
3.5mm Audio jack
USB-C ×2
Surface Connect
3.5mm Audio jack
ネットワークWi-Fi 6
Bluetooth 5.1
Wi-Fi 6
Bluetooth 5.1
Snapdragon X20 LTE/5G
バッテリー最大15.5時間最大19時間
その他キーボード別売り
スリムペン別売り
キーボード別売り
スリムペン別売り
サイズ287mm x 208.3mm
x 9.4mm
287mm x 208.3mm
x 9.4mm
重さ879g878g

CPUやUSB-Cポートの規格、モデムの有無を除くと両者のスペックは共通しており、どちらも最大120Hzリフレッシュレートをサポートした、2880×1920解像度とタッチパネル対応の13インチディスプレイを搭載しています。

デザインの面でも違いはなく、これについては前モデル「Surface Pro 8」からも変わっていません。そのため、前モデルと同じ「Suraface Pro キーボード」や「Surface Pro Signature キーボード」を使うことができます。

内部的な違いでは、インテルモデルは「Surface Laptop 5」シリーズと同じくインテル第12世代のCoreプロセッサを搭載、ARMモデル(以下、SQ3モデル)はQualcommとマイクロソフトが協力して開発した独自のチップセット Microsoft SQ3を搭載しています。

なお、今回レビューに使用している実機は、Core i5/8GBRAM/256GBストレージモデルとSQ3を搭載したモデルです。

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ベンチマークスコア

今回も実機で測定したベンチマークスコアを紹介しておきます。なお、インテルモデルは電源接続時とバッテリー接続時、スコアに大きな差があったため分けていますが、SQ3モデルはインテルほどの差はなかったため電源接続時のスコアのみとしています。

Geekbench 5のベンチマークスコアでは、インテルモデルが電源接続時でシングルコア1209、マルチコア6975となっていて、バッテリー駆動になるとシングルコアが790、マルチコアが4820と約30%程度の性能ダウンとなります。一方、SQ3は電源駆動・バッテリー駆動のいずれもシングルコアが1000前後、マルチコアが5000前後という結果になりました。

こうして見るとSQ3モデルはバランスの良いハイスペックに思えますが、ARM系プロセッサはベンチマークスコアが高く出る傾向にあるため、スコアの高さイコール使用感に繋がらない点は注意が必要です。Geekbench以外のベンチマークを測定してみると、SQ3とインテルモデルではOctane 2.0やJetstream2のスコアに大きな差がありました。とは言うものの、ベンチマークだけで物事を語れるわけではありませんので参考程度にとどめてください。

なお、選択できるRAMとストレージにも違いがあり、日本国内ではインテルは最大32GBRAMと最大1TBストレージを選べますが、SQ3モデルは8GBRAMと256GBストレージモデルの1択となっています。最終的に快適さが必要か、5G対応という身軽さが必要かといった点が「Surface Pro 9」のインテルモデルとSQ3モデルを選ぶ基準になります。

この他にはインテルモデルはUSB-CポートがThunderbolt 4対応となっていますが、SQ3モデルでは非対応といった違いがあります。バッテリーの駆動時間も微妙に差があり、インテルよりもSQ3モデルが長く使えます。このあたりも性能を重視するか、持ち運びの取り回しやすさを選ぶかのポイントになります。

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実機レビュー

「Surface Pro 9」はインテルモデルもSQ3モデルもデザインは共通していて、本体デザインは前モデルから変わりませんが、アルミニウムボディで高級感と剛性感があるだけでなく、軽量なモデルです。

本体背面にはキックスタンドが搭載されているため、単体で様々な角度に変更することができ、PCライクに使う角度からペンを使って筆記をする際にでも無段階で調整できる点が変わらない魅力です。

本体の側面部、ノートPCとして使うときには上部左端に電源ボタンとボリュームボタン、左側面にUSB-Cポート(インテルのみThunderbolt 4対応)が2つ、右側面にはSurface Connectポートがあります。

また5G対応SQ3モデルの場合、キックスタンド裏からアクセスできるSSDとともにSIMカードスロットがあります。ちなみにインテルモデルとSQ3モデルは、側面部分にラインが入っているので注意してみれば見分けることができます。

USB-Cポートが2つあることで「Surface Laptop 5」シリーズよりも汎用性が高く、便利になったと思いますが、筆者的には左右に1つずつ配置してあるともっと使いやすくて良かったと思います。またノートPCスタイルで使っているとポートが高めの位置になるので、例えば短いケーブルと一体型のハブを使うとぶら下がる感じになってしまうのがネックでしょうか。

「Microsoft Surface Pro 9」のWi-Fiモデルと5Gモデルを実機レビュー

「Surface Pro 9」も前モデルと同じ「Surface Proキーボード」もしくはスリムペンを充電&収納できる「Surface Pro Signatureキーボード」を利用することが可能です。

日本語配列キーボードとしてはスッキリしていて、エンター周りも幅が確保されていて使いやすいと思います。ちなみに「Surface Laptop 5」シリーズと違い電源ボタンがキーボードについておらず、Deleteキーが少し大きめになっています。ややトラックパッドは小さめですが反応も良く目立つ問題はありません。ペンを充電&収納できることや2つの角度でタイピングができ、何より軽いというのが良さだと思います。

ディスプレイは13インチに高精細・高解像度(2880×1920)のため、色が重要な作業に向いているだけでなく単純に作業領域が広いというメリットがあります。

デフォルトでは200%に拡大表示されていますが、150%に変更することでフルHD+(1920×1280)相当で使うこともでき、視野角も広くタッチ対応でスキのない良いデバイスだと思います。何よりスリムペンを利用しての筆記もスムーズで、ホワイトボード系アプリやノートアプリとの相性が良いこともメリットです。

インテルとSQ3の使用感

数日間ですが、どちらのモデルでもブログに関する作業をいくつかこなしてみたところ、インテルモデルに関しては「Surface Laptop 5」シリーズとほぼ同様でブラウザ、メール、Officeの利用、動画視聴、LightroomやPhotoshopで簡単な写真&画像編集といったものであれば非常に快適です。

「Microsoft Surface Pro 9」のWi-Fiモデルと5Gモデルを実機レビュー

Core i5モデルでも家庭、学校、仕事でも問題なくこなせると思いますが、クリエイティブな作業を考えているのであれば上位モデル(Core i7 / 16GBRAM)などを選ぶほうが良いと思います。

そしてSQ3モデルですが、想像していたよりスムーズで正直驚きました。インテルモデルと同じように作業してもほとんど同等レベルで動きますし、クラウドベースの作業ならもちろん、LightroomとPhotoshopも簡単な作業ならほぼ問題はありません。若干、読み込みに時間がかかったり処理を待つことはありますが、ライトな使い方であれば不満はそこまでありません。

「Microsoft Surface Pro 9」のWi-Fiモデルと5Gモデルを実機レビュー

そのため、出先で常時ネットワークに繋げて作業したいユーザーには有力な選択肢になると思います。ただ、選択できる構成が8GBRAM/256GBストレージモデルしかないことと、5G対応が皆さんの環境でどれほど活きるかが重要になると思います。

都内など大都市圏に住んでいたり活動範囲に5G対応エリアがあれば良いと思いますが、筆者の周辺環境では5Gが全くありませんので宝の持ち腐れでした。4Gにも対応していますがそれなら5G対応でなくても良いわけで、コスト面を考えるとこれが選択における大きなポイントになります。

どちらのモデルも持ち運んで出先で使うWindowsノートパソコンとして性能、軽さといったバランスが良いので、最終的には環境と予算次第ですね。

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価格について

最後に価格についてですが、5G対応のSQ3モデルは8GBRAM/256GBストレージモデルのみで、これが216,480円(税込)からとなっています。インテルモデルCPUとRAM、ストレージの組み合わせで複数のオプションがあります。

  • SQ3/8GBRAM/256GB : 216,480円
  • Core i5/8GBRAM/128GB : 162,580円
  • Core i5/8GBRAM/256GB : 174,680円
  • Core i5/16GBRAM/256GB : 219,780円
  • Core i7/16GBRAM/256GB : 248,380円
  • Core i7/16GBRAM/512GB : 291,280円
  • Core i7/16GBRAM/1TB :334,180円
  • Core i7/32GBRAM/1TB :391,380円

インテル第12世代の性能を考えると、クリエイティブな作業を行わなければCore i5/8GBRAMでも十分かと思いますが、余裕を持ってCore i5/16GBRAMモデルという選択肢も悪くはないと思います。予算が許すのであればCore i7/16GBRAMモデルがベストだと思いますが、「Surface Pro 9」シリーズはキーボードとペンが別売りになりますので、追加費用を考えておかなければなりません。

ペン付きの「Surface Pro Signature キーボード」であれば33,660円、ペンなしでも21,890円が追加でかかるため、Core i5/8GBRAMモデルでも20万円前後、16GBRAMにしたら25万円近く、Core i7は27万以上のお金が必要になります。当然、SQ3モデルも24万円前後となります。

最終的には予算次第となってしまいますが、バランスの取れたWindowsタブレットでありモバイルノートパソコンには間違いありませんので、「Surface Pro 9」を検討する価値はあります。

が、予算を抑えることが第一で多少性能が落ちても良いのであれば、インテル第11世代のCPUを搭載する前モデル「Surface Pro 8」が公式ストアで12月29日までセールを行っています。各構成が割引対象となっていて、キーボードと同時購入で最大31,900円オフとなりますので、そちらを検討するのもアリです。

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まとめ

ということで、「Microsoft Surface Pro 9」のインテル搭載Wi-FiモデルとSQ3搭載5G対応モデルをレビューしてきました。順当にアップグレードされたインテル版、使い勝手が良くなり十分実用的かつ5G対応なSQ3版のどちらもアリですが、この2つから選ぶならやはり5G対応エリアでの利用が多いかどうかがポイントです。

5G非対応エリアであったりモバイルネットワークを重要視しなければWi-Fモデル、5G対応エリアやモバイルネットワークへの接続が必要であればSQ3となりますが、選べる構成が限られる点がネックでしょうか。とは言え、どちらのモデルも目的と予算に合致するのであればオススメです。

この他に、「Surface Laptop 5」の13.5インチと15インチの2モデルもレビューしていますので、興味のある人はそちらもご覧ください。

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