ノキアの完全ワイヤレスイヤホン「Nokia E3500」をレビュー。使い勝手の良いイヤホンだけど悩ましい

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昨年10月にクラウドファンディングサイトのGreen Fundingにて、AFUストアが国内初の取り扱いとなった完全ワイヤレスイヤホン「Nokia E3500」を購入しましたので、遅ればせながらレビューしていきます。

「Nokia E3500」は、中国市場向けに発売されている低価格・エントリークラスと言えるイヤホンですので、目立った機能というものはありませんが、欠点と言える部分も少なく、バランスの取れたイヤホンに仕上がっています。

ただ残念ながら、クラウドファンディングの1度限りでショップなどでは再販されていないため、現状では次に取り扱い予定となっている「Nokia P3802A」を狙うか、海外から輸入するほかないようです。

目次

実機レビュー

実機レビューを始める前に、スペックだけ紹介しておきます。

基本仕様

型番E3500
周波数20Hz-20kHz
入力10mW
出力20mW
インピーダンス16Ω
音圧レベル103dB(1kHz/1mW)
コーデックSBC、aptX
BluetoothBluetooth 5.0
プロトコルHFP、HSP、A2DP、AVRCP
防水・防塵IPX5防水
バッテリーイヤホン:最長7時間
ケース含む:最長25時間
充電時間イヤホン:1.5時間
ケース:2時間
ケースサイズ57.8×31×41.8mm
イヤホンサイズ23.8×26.8×33.2mm
重さイヤホン 5g ×2
ケース 32g

Bluetooth 5.0、aptXサポート、IPX5防水、最長25時間の駆動時間、軽量・コンパクトなケース、USB-Cポートと、昨今の完全ワイヤレスイヤホンとしては非常にスタンダードな構成となっています。

オートペアリングやケースに入れてフタをしめると自動で電源がオフになったり、アンビエントモード(外音取り込み機能)が搭載されているのも特徴です。

開封&付属品

ということでさっそく実機レビューです。

イヤホンとケースが別々に収まっていますが、バッテリーは50%程度残っていたので、そのまま使うことができました。

付属品は取説、イヤーピース(S/L)、USB-C to Aケーブルの3点。

よく見ると取説には日本語で記載がありますので、ちゃんと日本仕様ということです。

操作方法やペアリングなども日本語で書かれていますので、海外モノを触ることが少ない方でも安心して使うことができます。

ケース外観

ケースの外観は非常にシンプルで、USB-Cポート以外にとくにボタンなどが備わっているわけではありません。

USB-Cポートは側面に。

厚みはありますが、全体的にコンパクトなケースだと思います。

イヤホンを収めた状態でも44g程度と非常に軽く、サイズもコンパクトなので持ち運ぶに苦労はしないと思います。

ただ、厚みはそれなりにあるため、コインポケットに入れるには少し厳しいかなと思いますので、普通にポケットに入れるかバッグなどに入れる方が安心だと思います。

ケースを開けるとこんな感じになっています。

実はケース内にもボタンがなく、ペアリング設定をリセットする場合などはケースに収めた状態でイヤホンをタッチ操作するという、わりと珍しい仕組みになっています。

イヤホン本体

続いてイヤホン本体をチェックしていきますが、軸のサイズ感などは「Apple AirPods Pro」に近いデザインとなっています。

ただ、軸ではなくイヤーピース側のサイズが少し大きめとなっているのが好みの分かれるところだと思いますが、バッテリー駆動時間の長さを取るためには仕方ないところかと思います。

サイズが大きめといっても、イヤホン片方の重さは約6gとバッテリー駆動時間の割に軽く、装着感も決して悪くないため、全然問題ない範囲でした。

Pixel Budsと比較してもサイズ感としてはそこまで大きくないのがなんとなくイメージつくかと思います(本当はAirPods Proと比較すればよかったんですが)。

軸も絶妙なサイズ感でタッチ操作もしやすく、いままで触ってきた同価格帯の他メーカーのイヤホンに比べて素直な操作感だと思います。

イヤホンのタップ操作は以下のとおり。

再生/停止
(受話・終了)
1回
先送り2回(右側)
ボリュームアップ2秒長押し(右側)
ボリュームダウン2秒長押し(左側)
モード切り替え2回(左側)
音声アシスタント3回

複雑な操作はなくシンプルで、必要最低限の操作はできるのは良いと思います。

モードの切り替えは、通常モードとアンビエントモードの2種類しかないため、操作すればそのどちらかに変更されます。

ちなみに一度ケースにイヤホンを収納すると、次に取り出すときには必ず通常モードとなっていますので、もしアンビエントモードを利用するなら、毎回切り替える必要があります。

実際の使用感

実際に数日間使ってみて気づいたことをまとめていくと、まずイヤホンとしては非常にスタンダードなモデルで、音もしっかりとしていて低音・高音ともバランス良く聞こえると思います。

遅延を感じることもなかったですし、人の多い場所でも接続状況は安定していると感じます。

アシスタント機能もGoogle、Siriのどちらも使えるためちょっとした操作には便利ですし、基本的な使用ではとくに不満はありません。

ボタン操作もシンプルなので使いやすいとは思いますが、今回のイヤホンのウリとも言えるアンビエントモードが少々難ありというのが正直なところです。

アンビエントモードにした状態で音楽を停止していると、通常モードよりも周りの音は聞こえてくる感じがありますが、”サーッ”というノイズが聞こえます。

音楽を流せばノイズは気になりませんが、思っているよりも周りの音を取り込みません。

オマケ程度だと考えればコレでも十分かなと思いますが、クラウドファンディングの早割でも5,680円、通常では7,980円ということを考えると、コストパフォーマンスとしてはあまり良くないと感じます。

また個人的にはこの価格でワイヤレス充電に対応していないというのがネックに感じてしまうため、悪くはないけど積極的にオススメはしないかな…というのが正直なところです。

ただそれでも、Nokiaブランドであることやイヤホン自体としては良い出来だと思いますので、価格に抵抗がなければ良い選択肢にはなると思います。

国内初のノキアブランドイヤホンというだけでOKなら

ということで、ざっと「Nokia E3500」を使ってのレビューでしたが、私としてはノキアブランドの完全ワイヤレスイヤホンが国内初の正規代理店品として発売されたというだけで価値があると思います。

デザインと価格、基本基本性能が釣り合っていると感じた方であれば、検討してみても良いと思います。

ただ冒頭でも述べたとおり、現在は購入できないようなので、次のモデルが販売されるのを待つか、海外から輸入するしか方法はありません。

このあたりも踏まえて購入のハードルは少し高いように感じますが、とにかく今回の場合はノキアブランドの製品が国内でも正規販売されたということが何よりのポイントですので、次回以降に期待したいと思います。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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